「楽しさ満喫 選べる白樺リゾート散策とチーズケーキ工房見学」に行ってきた。
無料はクイズ当選者だけで同伴者は10,290円の自己負担。
最初はワサビ工場を見学、次は日本の宝飾品の3分の1が製造されている白金工場を見学。
ここでリングとネックレスを買ってもらいここを出たのが11時半。
1時の昼食予定が渋滞にはまり白樺リゾート 池の平ホテルに着いたのは2時近くになる。
ブラザ21で待ちに待った昼食を取ったのだが、予定時間が大幅に遅れたせいか、この料理がパッサパサのまずい料理で、それでもお腹がすいていたので文句を言いながらも食べる。
まったく、ここまでは良かったのだが、ここからが最悪でこのレストランのトイレに買ったばかりのネックレスを置き忘れ盗まれてしまったのだ。
白金工房でカメオのリングとトルマリンのネックレスを買ってもらったのだが、昼食を取った後トイレに入り、手を洗うためにネックレスの入った紙袋を洗面台の鏡の前に置きそのことをすっかり忘れトイレを出て、レストランの入り口でアレっと気づきすぐ戻ったが袋は消えていた。
呆然としてしまった。
Hと結婚して17年。結婚する時に買ってもらったリングは最近太ったせいかきつくて入らなくなったのでこの機会にと「お父さん定年記念に買ってよ」とねだって買ってもらった大切なリングとネックレス。
合計569,000円を口座振替で一括で支払うからと500、000円にしてもらったのだが。
リングはサイズ直しで30日に送ってもらうことにして手元に無かったので難を逃れたのだが、まだ一回も身につけていないネックレスを盗まれたのだ。そしてその代金をこれから支払わなくてはならないのだ。
わたしが手を洗っている時にトイレに入っている連れを待っていた若い女がひとりわたしの側にいたのだが。多分この女が犯人だと思うのだが、もう後の祭りで。
売店の人に遺失物が届いていないかと尋ねても届いていないとのこと。
こんなことは初めての経験で、自分自身のうかつさに猛烈に腹が立った。
今考えてみると 普通洗面台の鏡の前は狭くてモノを置くスペースなんて無いのだが、このレストランの洗面台は奥行きが広くモノを置く十分なスペースがあってつい置いてしまったのが失敗。まったく、この「つい」というのがクセモノね。
それにHが待っていると思うとついセカセカしちゃってちゃんと確かめもせずに出ちゃったのよね。
しかし、わたしよりもHの方がショックが大きく腹が立ったと思う。
Hの手を握り、「ごめんね、お父さん」と謝ったが、ショックに打ちひしがれているわたしを可哀想に思ってか、Hは「オマエがうかつだったんだからしょうがないだろう」と静かに一言言っただけでわたしを責めることも無く。
ポケーっとしてて31万円もする品物を盗まれてしまうなんて。
「うれしいな、ランランラン♪」なんて調子に乗っていたんだろうね。このアホな女は。
これがHの過失だったらわたしは「このボケ!カス!」と猛烈に彼を責めただろう。
それなのにHはしょげているわたしを見て「悔やんでも戻ってこないんだから、もう諦めて気分を直しな」と言う。普通の男だったらこうはいかないだろう。
前から分かっていたけどHは優しい男である。
そんな優しい言葉を言われると、つくづくHに申し訳なくてさ。
それ以後の予定の「影絵美術館」や「チーズ工房見学」も自分のうかつさが悔しくて心ここに在らずの状態で見学し、戻ってきたのだが、ここでも渋滞に巻き込まれ7時半に厚木到着予定が8時半になり帰宅したのは9時頃。
ショックなわたしはお土産品も片付けずお風呂にも入らずすぐ寝てしまった。
今朝はいつも通りの4時半に起きてHに心のこもった朝食を用意して散歩に送り出す。
大人しく穏やかな性格のHにいつも「ああせい!こうせい!」と口うるさく命令してきたわたしだが、こんな調子ではいけないなと反省し、今日からはせめてもの罪ほろぼしにもう少しHに優しくしてあげようと思った次第。
気が強くわがままなわたしゆえ、ま、いつまで続くか分からないがとにかく努力していこうと思う。
雲のたたずまいがなんとも素敵で。この頃はまだ浮かれ気分で。
これからは帰りの憂鬱な気分で。空も曇りやがて雨が降ってきた。
このごま塩みたいのは鳥よ。