ミス・マープルの《書斎の死体》と《スリーピング・マーダー》の2巻をとりあえず観た。
ミス・マープルは、見るからに押しの強そうなジェシカおばさんとは違って、地味で控えめな普通のおばあちゃんで、切れ者という印象はなく、コツコツ型の努力型で、またホームズやポワロのように目に見える華々しい活躍もしない。
どの事件でもミス・マープルはホームズやポワロのように頻繁には画面に現れず、要所要所に突然現れて何気ない会話を交わし、ちょこちょこっと推理しては姿を消す。
彼女抜きで物語はどんどん進行していく。事件を解決していくのはミス・マープルなのだが、決して主人公ではないのである。
ミス・マープルのたぐいまれな観察力と推理の深さ。なによりも発想が突き抜けている。過去のよく似た事件や新聞記事、うわさ話などを参考に彼女独特の推理を積み重ね事件を解決に導いていく。
ミス・マープルは初めて観たのだが、ホームズやポワロに負けず劣らず面白いドラマだと思う。
BOXには11巻しか収録されていないので、さっさと観てしまうと楽しみが無くなるので小出しにして観ているわたしなのである。