星3つ★★★かな。
武器商人の親分の弟を殺してしまい首に賞金をかけられ、追われる身になってしまった女スパイのレディング。
シンフルで遺産を相続するボスの姪になりすまし、そこで静かに隠遁生活を送ることを約束させられる。
ところが、シンフルに到着したその日に遺産を残した大叔母マージの飼い犬ボーンズが家の前を流れる川バイユーから骨を拾ってくる。
これは町の嫌われ者のハーヴィの骨だった。
彼は5年ほど前、なんの痕跡も残さず姿を消していた。
でも誰も気にかけなかった。
ハーヴィは敵は山ほどいるが、味方はひとりもいなかった。
ほとんどの人間は彼がいなくなったことを喜んでいた。
自閉症の弟を面倒みるために長年この人でなしと暮らしてきたマリー。
彼女はやっと自由になれた。
だが、骨が見つかったことで、犯人はマリーであるとみんな思っていた。
だが、たとえ犯人が妻のマリーだったとしても。彼女を責める人は誰もいなかった。
ハーヴイは殺されて当然の男で誰もマリーに罪を償ってほしいとは思っていなかった。
そんな中マリー本人が失踪してしまう。
そして、レディングはボスからあれほど目立つな!と念を押されたにも拘わらず、不本意ながらも事件に関わるハメになってしまう。
読んでいて、AXNミステリーで放送された「お葬式から事件は始まる」を思い出してしまったわ。
それと「奥様は取り扱い注意」
これもドラマ化されるといいんじゃないかな。
読後感は軽くて爽やか、あっさりして、心残りが無いの。
こういうミステリーも好いが、わたしにはちょっと物足りない感じかな。
もちっと奥行きが欲しい。
でも、レディングの頭をよぎるつぶやきというか、独り言は可笑しくて噴出してしまったわね。